ドメのギターリペアブログ

ギターリペアに関するブログです。リペアをやってみたい方は是非一度読んでみてください。

2016年02月

こんにちは。ドメです。



昨日も知り合いの高校生に頼まれてストラトのノイズ処理をしていました。
fender メキシコのギターだったのですが、弦アースのところのハンダ不良でなかなかひどいノイズでした。ストラトの特性上ノイズが出るのは致し方ない部分もあるので銅箔テープでばっちりノイズ対策を施しておきました。
本人がずーっと悩んでいたみたいだったので、よかったよかったという感じです。





さて、今日は廉価版ギターによくある話でもしたいと思います。




ぼくがギターをはじめた20年ぐらい前は新品で安いギターでも3万円ぐらいが底値だった記憶ですが、最近は19800円とか12800円とかとんでもない価格でギターが売られていたりします。
原価いくらなんだろう?とかちょっとびっくりしてしまいますが、少し前にそういうギターの改造をする機会があったので、その話です。




レスポールタイプで20,000円を切る価格だったのですが、まずはジャックを見てみます。

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右がスイッチクラフトのジャック。
左が元からついていたもの。


パーツがしょぼい、金物部分が細い薄い。と色々とちゃちな作りをしています。
電気的には接触していれば音は出るので、問題ないのですが、耐久性という意味ではひどいですね。
よくこんなものを商品化することにOKが出たなと思ってしまいます。










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配線材も電子パーツに使う、普通のやつです。被覆も厚いわりに中の芯線はよれよれです。
ボリュームやトーンポットも海外産の安いやつです。使っているとあっというまにダメになると思います。コンデンサはガム型の安いやつです。






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ナット部分を見てみました。
これ、中古ではなく新品なのですが、ナットの溝切りが雑なのか、バリが残りまくっています。
ナットはチューニングの精度や弦の響きに影響する大事な部分なので、これでいいわけがありません。
よくby Gibsonなんて名前貸しを許可したなぁと思ってしまいます。
まぁ、買う方からしたら、このロゴが入っていることに意味があるのかもしれませんが。







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ナットも交換したいということだったのでとりはずしました。






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で、プラスチックのナットだったわけですが、裏面を見てびっくり。
中がスカスカ。おい、まじか!




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このギターに限らず、安いギターにありがちなのがフレットの処理。
丸い部分を見て欲しいのですが、サイドの処理が雑です。
一個一個角度が違う上に、フレットが浮いてます。






こういう状態だと変な音詰まりや引っかかりを手に感じます。



でももっとつっこみたいのはレスポールなのにネックが取り外せるボルトオンタイプというところ(笑)






安くで買える!わーい!と喜んで買うと、こういうところが気になるはめになります。
こういう細かいところに手を入れていくと結局5万円ぐらいのギターを買った金額と変わらないということにもつながります。





いいものが安いというのはギターに関して言えばあまりありません。
理由があるから安いんです。
廉価版といえど昔のほうが職人のプライドみたいなのが感じられたのですが、最近のは安い材料、安い人件費で作られているものが多いせいか、少々ひどくても製品化する傾向があるように思われます。





最低限をクリアする最低価格をどこにするかはみなさん次第。





それでは!










こんにちは。ドメです。




今日はノイズ対策について書きたいと思います。
ギターでいえばストラト、ベースでいえばジャズベっていうのは何もしていない時のノイズが気になったりしませんか?ひどい時には、スタジオで練習していると隣のスタジオの音をギターが拾ってしまって隣の部屋のバンドの音がラジオ状態でアンプから流れてきたりした経験ありませんか?
これは壊れているわけではありません。
構造上、仕方のないことなのです。でも、ちょっとした工夫でノイズを減らすことができます。





対処法1

銅箔テープやアルミテープを使う!

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ホームセンターなどで売っています。
銅箔にノリがついているもの。
これを電気系統が埋まっているところのボディ部分やピックガードの裏面に貼り付けていきます。



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これはジャズベを施工している時のもの。





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これはテレキャスのピックガード。ピックガードの素材はプラスチックなので、プラスチックの外から入ってくるノイズを遮断するうえでも有効です。




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これはストラトのピックガード。この時はアルミホイルで試してみたのでした。





要は何がしたいかというと、電気系統が詰まっている部分が外部ノイズを拾うのでノイズが出ているので、そこを金属素材で覆って、外部ノイズが入りにくい構造にすればいいのです。







対処法2

導電塗料を塗る。
便利なグッズもあるもので、導電塗料と呼ばれる、乾くと金属皮膜になる塗料というのも売っています。





http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/123619/



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ボディがペイントされている塗料によって導電塗料がのるのらないがあるので、塗料ごとに種類があります。



これをストラトでいえばピックアップが仕込まれる場所に塗っていきます。
塗ったらしっかりと乾くまで待ちましょう。ドライヤーで乾かすと早いです。


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これも対処法1と同じで電気系統が入っているところを金属素材で覆うことで外部ノイズを遮断するという理論です。





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これは対処法1と2の両刀使いです。





ちなみにですが、メーカー出荷状態でも簡単な黒い塗料が塗ってある場合があるのですが、通電状態をテスターで測ったら、まったく電気が通っていませんでした。自分で塗り直したほうが懸命です。







対処法3

アースを取り直す。
通常の配線は簡易なものが多いので、ボリュームポットのボディ部分と導電塗料を塗ったところをつないで、導電塗料部分にアースを落としてやるという方法。


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この写真でもピックガードからボディーにかけて一本配線を落としています。





ギターワークスさんでラグが売られています。

http://www.guitarworks.jp/fs/guitar/3212



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ジャズベの場合においてはもともと、アースの落とし方が甘いので、アースラグの方法をやらなくてもアースを増やしてやることによってノイズが減る場合があります。


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布っぽくない配線材が足したやつです(ちょっとわかりづらい)




配線図はセイモアダンカンのサイトに山ほどあります。
http://www.seymourduncan.com/wiring-diagrams










デメリット
ノイズの成分って高域の音だったりするわけですが、あまりノイズ対策を熱心にやりすぎるとせっかくの高域の成分も失われる場合があります。ですので様子を見ながら徐々にレベルを上げていくのがいいと思います。最初から完璧なノイズ対策を行うのはおすすめしません。




気をつけること
アルミ箔や銅箔、導電塗料を塗るのは多いにけっこうですが、ジャック部分がそこに接触してしまうと、音量が小さくなったり音が出なくなったりします。
本来音として電気が流れなければいけない回路にノイズとして逃がしている回路が当たっているからです。ですので、動き回るライブ等を考慮してストラトやテレキャスに関してはジャック部分にはこの処理をしていません。多少のノイズは味だ!と割り切るようにしています。





考えてみれば、エフェクターって金属の箱で覆われていますよね?あれが木やプラスチックだったとしたら、外部ノイズをひろってノイズ発信機になるか隣にスタジオの音を拾ってしまうようなラジオ状態になるかもしれません。なので、ノイズ対策には金属なもので覆うという処理なのでしょうね。
参考になりましたでしょうか?


それでは!


こんにちは。ドメです。


前回、ギターパーツを買うお店の紹介をしました。
リアル店舗編だったのですが、馴染みのあるお店ありましたか?
中には、初めて聞いたという人もいたかもしれません。
東京の方だと馴染みがあるという方も多いのでしょうが、そうでない方でも利用できるネット店舗編として今日はブログを書いていこうと思います。




Guitar works

http://www.guitarworks.jp/online/

大阪にある会社です。ギターパーツから工具からなんでもあります。
安売りしているわけではないのですが、特殊な道具が揃い、配達も早いので重宝しています。
きちんとした道具を使うことは早く正確な作業につながります。
何かの代用で仕事ができる人もいますが、きちんとした道具で作業ができるようになってから先にある能力が代用品での作業だとぼくは思っています。

パーツや道具に対する説明やコメントも丁寧なので、みているだけでも楽しいサイトです。



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sound house

http://www.soundhouse.co.jp/category/middle/157

今ではネット店舗として有名すぎるサウンドハウス。
成田に会社があるようです。朝6時ぐらいに頼んだら夕方には到着したこともあり、とても助かってます。一時期は代引きか振り込み対応しかしていなくて仕事をしながらだと、なかなか難しかったのですが、最近ではネット決済もできるようになったので、こちらもよく利用しています。
あと、なんといっても安い!
リアル店舗で定価販売しているところが多い中、そしてギターパーツというと輸入品が多くて値下げしないところが多い中、ここは定価よりも安く販売しているものが多いです。






タッキーパーツドットコム

http://www.takkyparts.com/

自作エフェクター界では知らない人がいないほど有名なお店。
ちょこっとやれば完成してしまうものから、完全にパーツ販売のものまで、スキルに合わせてエフェクターキットを買うことができます。
ついでに、コンデンサや配線材も売られていますので、こちらで揃えるのも一つの手ですね。








warmoth

http://www.warmoth.com/


自作系ギターのボディーやネック、海外製の電気系統のものをまとめて買う時に使いました。
アメリカにあるwarmoth社。サイトは全部英語ですし、注文してから到着するまでそこそこ日数がかかります。fenderのリプレイスメント用の部品を作っているのもありますが、こだわりの木材を手にいれることができるので、大変気に入っております。
たいして英語もできないのに初めてカード決済した時は緊張した〜



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garrettaudio

http://www.garrettaudio.com/


スイッチやギター用コンデンサの品揃えが豊富なお店です。
以前にスイッチャーを自作した時に特殊なスイッチが必要だったのでこちらで購入。
ある程度、洗練されたメーカーのものを置いているので助かってます。
こちらも自作系では有名なお店。






treasure power

http://www.treasure-power.net/

ぼく自身はまだ使用したことはないですが、ペグ関係の取り扱いが有名なお店。
ゴトーのペグにしても種類が沢山あり、リアル店舗だと在庫切れということもしばしばあるので、こういうお店はありがたいですね。









というわけで、様々なところにアンテナを張り巡らしてパーツを購入しています。
いそぎであればリアル店舗、いそぎでなければネット店舗と使い分けられるといいですね。



こんにちはドメです。


最近、ギターのリペアをしたいという後輩から連絡がありまして、どこで専門的なパーツや道具を買っているのか?と質問を受けたので、今日は、ぼくが使用しているお店について書きたいと思います。



実際の店舗とネット上に店舗と使い分けているのですが、初心者の人だと、どこに何が売っているのかを情報として探すところからはじまりますね。電気パーツといえばとりあえず、秋葉原か!といって行くも、たくさん並んだコンデンサや工具がギターのリペアに合わないこともあり(用途違い)悩ましい問題かと思います。
ぼくも最初の頃は、とりあえず秋葉原の電気パーツの商店街に行って、店のおじさんに

僕:「これと同じ部品が欲しいんですけど〜」

なんて聞いて回っていたのですが、大型家電やオーディオのリペアパーツのお店だったりするもので、

店:「うちにはないね」

と冷たくあしらわれた事がなんどもありました。


僕:「どこに売ってますか?」

店:「わかんねぇーなぁ」


とこんなやりとりでした。いや。わからないはずはないんですよ。きっと知っているんだけど、それも見つけられないような奴が修理とかする資格はない!自分で勉強しろ!と思われている気がして、必死で探し回った記憶があります。



まずはリアル店舗から



秋月電子

まずは秋月電子です。秋葉原の電気街口から徒歩7分ぐらいでしょうか。
大通りから入ったところにあります。


http://akizukidenshi.com/catalog/default.aspx



〒101-0021
東京都千代田区外神田1-8-3 野水ビル1F
TEL 03-3251-1779
FAX 03-3251-3357
月曜日、木曜日は電話応対はお休みとなります。

営業時間
月~土曜日(平日) 11:30~18:30
月~土曜日(祝祭日) 11:00~18:00
日曜日 11:00~18:00
夏季・正月を除き年中無休







閉まる時間が少し早いので仕事帰りに行こうと思うと閉まってたなんてこともあります。
ここで手に入るギター関係の部品といえば、コンデンサやエフェクターを作る時のパーツが多いです。
もちろん半田ごてや半田も手に入ります。
いつでも人でごったがえしているのと、店員さんが忙しそうにしていてつかまえるのがなかなか大変です。




千石電商





秋月電子のライバルのようなお店です。秋月電子と同じ通りにあります。









https://www.sengoku.co.jp/shop_02.html



住所〒101-0021
東京都千代田区外神田1-8-6丸和ビル
電話番号03-3253-4412
営業時間月〜木10:30〜19:00
金、土10:30〜19:30
10:00〜19:00
月曜日から木曜日の祝祭日
開店時間のみ10:00になります。
定休日年末年始(12月31日〜1月3日)




秋月電子より営業時間が長いので仕事帰りには助かります。



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ここの2号店にはギター、ベースのパーツ専門の売り場があり、ギターのボディーからピックアップからペグから、なんでも揃います。もちろんギター専門の工具も置いています。
個人的にはリペア部品を買う時の多くはここが多いです。







桜屋電機

秋葉原でギター系のコンデンサの品揃えはNo.1だと思っています。
現行品もおいていますが、運が良ければ60年代や70年代のオイルコンデンサも豊富に取り揃えています。

http://www.sakurayadenkiten.com/eshopdo/refer/cid2s0m0.html

ビンテージ系のトーンを求めている人にはたまらないお店ですね。


〒101-0021東京都千代田区外神田1-10-11 東京ラジオデパート2F
11:30から18:30
年中無休













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とまぁ、こんな感じで秋葉原界隈で買うことが多いです。
東京だと秋葉原なんですが、大阪だと日本橋というところが電気街らしいですね。





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自身の忘備録も兼ねて、こちらのブログでギターリペアのブログを始めることにしました。
徳留です。



まず一回目はギターペグの交換について。

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エレキギターのカスタマイズをしようと思うとわりと初期に手を出したくなるのがこの部分。
電気的知識がいるわけでもなく、ピックアップのように高い金額が必要になるわけでもなく、特別な技術を必要としなさそう。という敷居の低さがあるのかなと思います。
ぼくも10年以上前にこの部分の交換を行った時にはそんな気持ちで試してみたのでした。



目的

ペグを変更する目的を考えてみましょう。
壊れたからペグを交換する方もいらっしゃると思いますが、ほとんどの方はチューニングが安定するらしいということでゴトーのマグナムロックやシャーラーのロックペグに交換をしようと思っている方がほとんどではないでしょうか?たしかにロックするタイプのペグはチューニングの安定度が飛躍的に向上します。あとは新しいペグって気持ちいいですよね。気持ちの良い光具合、気持ちの良い重さ。
廉価版のギターについているような今にも折れてしまいそうなペグはなんだか気持ちよくない。





世界のゴトー
ぼくはゴトーが好きでよく使っていますが、ゴトーって日本のメーカーなんですよ。しかも本社は群馬県伊勢崎市にあります。ペグやブリッジのような金属製のパーツにこだわって今や世界ブランド。下町の工場というわけではないようですが、地方で世界ブランドを構築しているってなんかすごいですよね。そういう意味こめてゴトーのペグをぼくは使っています。
通常であればポストに弦を巻きつけておしまいだった弦巻きの構造をペグを回すことにより弦をロックするシステムを考え出したなんて、どれだけネジオタク集団なんだろうと頭がさがるおもいです。
都内に工場があったらバイトしてみたかった。


世界のゴトーさんのHPはこちらです。
http://www.g-gotoh.com/domestic/







まずは手順の確認

  1. 古いペグをはずす
  2. ブッシュをはずす
  3. 新しいブッシュをはめる
  4. 新しいペグを取り付ける



うん。なんだか簡単そうですね。



1.古いペグをはずす

まずは古いペグをはずします。ネジをはずすだけなので、特に難しいことはありません。
ストラトでもレスポールでもやることは同じです。
あっ、書き忘れましたが、大前提として弦ははずしておいてくださいね。



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2.ブッシュをはずす

次にブッシュをはずします。



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ブッシュとはペグについている筒状の金具です。
この写真は取り外している途中のもの。
で、これを取りはずす時の注意点。







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写真のように道具がないからといって、ドライバーをあててハンマーで叩いてはいけません。
厳密に言うと、叩いてもいいですけど、ブッシュや周りの木が傷だらけになってもいいという人はどうぞ(笑)ということです。最近はどうだかわかりませんが、一時期、ゴトーのペグにはブッシュ取り外しようの金属の棒が入っていました。それを裏面からあててプラスチックハンマーなどで叩いてやると綺麗にとれます。あんまり勢いよくやると表面の塗装までペリッといってしまいますので、そこは気をつけてやるようにしてください。






3.新しいブッシュを取り付ける


古いものを取り外したら、新しいブッシュを取り付けましょう。

以前についていたものと同じサイズのものであれば基本的には指でグイッとやると、はまるはずなんですが、そう簡単にいかない場合が多々あるのも事実。


そういう場合はプラスチックハンマーなどで打ち込んでやるといいです。
プラスチックハンマーとは打つ部分が固いゴムのようなものでできているハンマーのこと。
ホームセンターや100円ショップで売ってます。リペアをはじめると何が大変って、道具を揃えるのが大変なのです。一回揃えてしまえば楽なんですけど、はじめのうちは、あぁー、あれがないこれがないとちまちまと買い揃えるものが増えます。まぁー、それが醍醐味の一つでもあるんですけどね。



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適当な写真がなかったのでイメージ図です。
銅箔テープをブッシュだと思ってください。
これで直接打ち込んでやってもいいのですが、もっと丁寧なやり方もあります。








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当て木+タオル+プラスチックハンマーです。
当て木とは木っ端のこと。ホームセンターで角材を切り出したあとの半端ですね。
100円とか安い値段でおいてます。ぼくはこの時、工事現場で働いていたので、ゴミ箱の中からごそごそやって無料で持ち帰り放題でした。普通の人が工事現場に入ると怒られる、もしく危険すぎて死んでしまうので、ホームセンターで買いましょう。





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何回もペグ打ちで使ったのでけっこうボコボコしているぼくの当て木です。





他の方法もあります。万力を使って入れていくやり方。
やりすぎるとヘッドが割れる恐れもあるので要注意です。



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しかーし、ブッシュの口径が違ったとか、きつすぎて入らないとかいう場合もあります。





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そういう時にはこのリーマーと呼ばれる道具でブッシュを打ち込む穴を拡張してやるか、ブッシュが合う口径のものを買ってくるかしかありません。リーマーを使っての加工はちょっと難易度あがります。






4.新しいペグを取り付ける。

ブッシュをはめ終わったら新しいペグを取り付けます。



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すんなりいけばここで完成。
ポストの高さが変えられるHAMPシステムなどの場合はこの後に説明書を読んでポストの高さ設定が必要ですね。





さて、基本的には同じネジ穴を使用すればいいのですが運悪くネジをはずす時にネジが折れてしまったり、ネジ穴が大きくなってしまってスカスカになってしまったりしているともう一加工必要になります。








まずは折れて埋まっているネジの一部をなるべく傷を最小限に取り出して、そこに爪楊枝などを指して、穴を埋めます。接着は木工ボンド。乾いたらネックの表面に合わせて切ります。




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白い部分が爪楊枝で埋めて平らにしたところです。






このうえで、再度、下穴を開けてネジで止めます。
下穴なんて面倒くさいことやらねぇー。一発でいくぜ!なんて決め込んでいると、同じ過ちを繰り返します。メイプルの木はそこそこ固いですから、斜めに入ったりすると木ネジは戻りません。
きちんとキリや口径の細いドリルで下穴を開けてからネジをつけてください。






さいごに

ほらー。ペグ交換っていってもけっこう奥が深いでしょ?失敗すると面倒なのですよ。ペグの種類も何種類もあるし、口径も沢山あるしetc



だから、サイズはきちんと計ってから買うようにしましょう。ミリなのかインチなのかも大事です。で、大概メーカーサイトにある図面とかそういうのをきちんと読んで、自分のギターにそのままはまるのか加工がいるのかを判定してから買うようにしましょう。



やり方は色々あれど結果的に綺麗に機能もそこなうことなく完成すればOKなのが職人の世界。
10人職人さんがいれば10通りのやり方があると思ってもいいかもしれません。
道具を揃える、きちんと調べる、考える!リペアに必要なものは忍耐力かもしれません。
焦ってやると失敗します。




それでは!











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